マラウイでの協力プロジェクトが始まりました
広島大学大学院 人間社会科学研究科 国際教育開発プログラム・谷口京子研究室が行う、JICA草の根協力事業「マラウイ農村部における就学前教育アクセスの向上と質の改善」が始まりました。
谷口准教授は、研究と実践の両面から、長年にわたりマラウイの教育開発に携わってきました。この経験を活かして、JICAと協力して、マラウイの就学前教育(幼児教育)を改善する取り組みです。
マラウイでは、小学校に通う子どもは増えてきましたが、1年生から2年生への進学につまずく子どもや、1年生だけで学校をやめてしまう子どもも多いという課題があります。この理由として、小学校に入る前の準備が十分でないことが影響していると考えられます。
そこで、就学前教育施設(小学校に入る前の教育施設:日本では幼稚園・保育園)の質を改善し、教育施設に通う子どもの数を増やすことを目的として、プロジェクトが始まりました。このプロジェクトでは、教育施設の保育者だけでなく、保育者の研修や保育施設のモニタリングをを担当する行政官、小学校低学年の教員、地域住民と共に活動します。また、教育専門家の谷口准教授のほかに、衛生や栄養分野の専門家もチームに加わっています。
なお、このプロジェクトはJICAの草の根協力事業(※)により行われます。
<案件概要>
- 対象国・地域:マラウイ共和国 北部州ンカタベイ県
- 協力期間:2023年3月~2026年2月
- プロジェクト目標:対象地域において、質改善の取り組みを通じ、就学前教育へのアクセスが向上する。
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※JICAの草の根技術協力事業は、日本のNGO、大学、地方自治体及び公益法人の団体等がこれまでに培ってきた経験や技術を活かして企画した、途上国への協力活動をJICAが支援し、共同で実施する事業です。