プログラムの理念・特色・方針

プログラムの理念・特色・方針

理念

 国際教育開発プログラムの基本理念は、アジア・アフリカ地域をはじめ、開発途上国・地域の教育開発をめぐる様々なテーマについての教育・研究を通じ、グローバルな視点のもと協働的問題解決を実現できる人材を育成し、質の高い生涯学習社会や持続的な教育開発の実現に寄与することです。

 本プログラムでは、「教育政策の立案・実践・評価、人材育成」、「教科教育、学習や教育段階別の研究」、「教育の多様性と公正、シティズンシップ教育」という、幅広い研究分野・領域のもと、理論と実践の両面を重視し、国際教育開発にかかる教育・研究を行っています。教員は専門性が高く国際協力に参画した経験が豊富で、また学生の国籍・バックグラウンドは多彩であり、充実した教育・研究環境を備えています。

5つの特色

(1)国際教育開発にかかる幅広いテーマについて、学生の学習・研究をサポート 

 本プログラムでは、国際教育開発の幅広い研究分野・領域のうち、学生の関心に応じ、学習・研究の支援を行っています。本プログラムで取り扱っている研究分野・領域として、主に「教育政策の立案・実践・評価、人材育成」、「教科教育、学習や教育段階別の研究」、「教育の多様性と公正、シティズンシップ教育」があります。

(2)授業・ゼミは主に英語により開講 

 本プログラムにおける大半の専門科目は英語により開講しており、ゼミでは留学生を交えて英語による研究報告が行われています。本プログラムの授業・ゼミにおける英語での学習・討議を通じ、学生は英語によるコミュニケーションスキルを大きく伸ばすことができます。

(3)世界の様々な国・地域からの留学生や、社会人学生とともに学ぶ学習・研究環境 

 本プログラムに在籍する学生の約7割は留学生であり、アジア、アフリカ等、留学生の出身国・地域は多様です。また、日本人も含めて社会人学生も多く、国籍、経験、研究関心と、学生は多彩なバックグラウンドを有しています。留学生や、立場の異なる社会人学生との協学を通じ、学生は複眼的な物の見方、国際感覚や実務センスを養うことができます。

(4)国内外でのインターンシップ、フィールドワークを通した実践的な教育・研究プログラム

 本プログラムでは、理論と実践の両面を重視しており、諸外国でのインターンシッププログラムの他、ザンビア特別教育プログラムや、インドネシア教育大学におけるダブル・ディグリープログラムを用意しています。

(5)国際協力の経験豊富な教授陣による指導、実践者・研究者を招聘したセミナーの開催

 本プログラムの教員は国際協力に参画した経験が豊富であり、本プログラムではそれぞれの専門性に加え、豊富な実務経験に基づく講義・実習が行われています。また、JICA専門家等を定期的に招聘し、国際協力キャリアセミナーを開催しています。学生は、本プログラムにおける教育・研究を通じ、自らのキャリア形成のためのヒントを得ることができます。

プログラムの方針

(1)入学者受入方針(アドミッション・ポリシー)

 国際教育開発プログラムの入学者受入方針は以下のとおりです。(なお、以下の方針は、研究科・専攻の方針に基づくものです。)

(博士課程前期)

 国際教育開発プログラムでは、以下のような志や意欲をもち,それに必要な基礎学力を持つ学生の入学を求める。

  1. 幅広い教養と共に,教育学に関連する学問領域,あるいはその融合領域における専門的知識と研究能力を身に付け,多様性を育む自由で平和な国際社会を実現するために,国際人としての共感を持って、多国籍の人々とコミュニケーションを取れ,連携して人類社会が抱える課題の解決を目指す人
  2. それぞれの出身国はもとより国際社会での更なる活躍を志し,企業,国際機関,国際協力機関,国際協力NGO,地元自治体などでの経験を踏まえ,大学院での学修や研究活動を通して,研究者や高度な専門的職業人としての資質・能力の獲得を目指す人

国際教育開発プログラムは,これらの人を受け入れるため,そのディプロマ・ポリシー及びカリキュラム・ポリシーを踏まえ,面接試験,学力試験,外部試験等を用いた多面的・総合的な評価による入学者選抜を実施します。

(博士課程後期)

 国際教育開発プログラムでは,以下のような志や意欲をもち,それに必要な基礎学力を持つ学生の入学を求める。

  1. 幅広い教養と共に,教育学に関連する学問領域,あるいはその融合領域における高度な専門的知識と卓越した研究能力を身に付け,多様性を育む自由で平和な国際社会を実現するために,国際人としての共感を持って,多国籍の人々とコミュニケーションを取れ,連携して人類社会が抱える課題の解決を目指す人
  2. それぞれの出身国はもとより国際社会での更なる活躍を志し,企業,国際機関,国際協力機関,国際協力NGO,地元自治体などでの経験を踏まえ,大学院での学修や研究活動を通して,先端的な研究者や高度専門職業人としての資質,能力の獲得を目指す人

国際教育開発プログラムは,これらの人を受け入れるため,そのディプロマ・ポリシー及びカリキュラム・ポリシーを踏まえ,面接試験,学力試験,外部試験等を用いた多面的・総合的な評価による入学者選抜を実施します。

 

(2)教育課程の編成・実施にかかる方針(カリキュラム・ポリシー)

 国際教育開発プログラムにおけるカリキュラム・ポリシーは以下のとおりです。(なお、以下の方針は、2022年度の研究科・専攻の方針に基づくものです。)

(博士課程前期)

  1. 教育学や,それらに関連する学際分野,融合分野で必要な専門的知識と能力の獲得を促すため,各分野に関連する専門科目を体系的に提供するプログラム専門科目を開設する。
  2. 幅広く深い教養と「持続可能な発展を導く科学」の創出への意欲を育成するため大学院共通科目を開設し,さらに人文科学,社会科学及び教育科学全般において共通基盤となる視点や能力を涵養するため研究科共通科目を開設する。
  3. 専門領域外の基礎的知見に触れ,広い視野や複眼的思考能力を身に付けるため,他プログラム専門科目として主として専攻する領域以外の授業科目の履修を必修とする。
  4. 広範な課題発見能力や課題解決能力の涵養のため,研究指導は,主指導教員と,主指導教員とは専門の異なる教員を含む 2 人以上の副指導教員との複数指導体制で行う特別研究を開設する。

(博士課程後期)

  1. 教育学や,それらに関連する学際分野,融合分野で必要な専門的知識と能力の獲得を促すため,特別研究を開設する。
  2. 幅広く深い教養と「持続可能な発展を導く科学」の創出への意欲を育成するため大学院共通科目を開設し,さらに人文科学,社会科学及び教育科学全般において共通基盤となる視点や能力を涵養するため,研究科共通科目を開設する。
  3. 狭い専門領域にとらわれない広い視野や複眼的思考力を涵養するため,特別研究を開設する。
  4. 広範な課題発見能力や課題解決能力の涵養のため,主指導教員と,主指導教員とは専門の異なる教員を含む 2 人以上の副指導教員との複数指導で行う特別研究を開設する。
  5. 社会における問題に目を向け,学生自身の専門性を社会的な問題解決にいかに活かすかという視点を身に付けるため,特別研究を開設する。

(3)卒業認定・学位授与にかかる方針(ディプロマ・ポリシー)

 国際教育開発プログラムのディプロマ・ポリシーは以下のとおりです。(なお、以下の方針は、2022年度の研究科・専攻の方針に基づくものです。)

(博士課程前期)

  国際教育開発プログラムでは,以下の能力を身に付け,所定の単位数を修得し,修士論文及び最終試験又は博士論文研究基礎力審査に合格した学生に,研究テーマ及び専門領域に応じて「修士(教育学),修士(国際協力学),修士(学術)」のいずれかの学位を授与する。

  1. 質の高い生涯教育の実現に貢献できる,教育学などを基盤として,関連する領域,あるいはそれらの融合領域における高度な専門的知識と研究能力を有している。
  2. 幅広く深い教養と狭い専門領域にとらわれない広い視野を有している。
  3. 未体験の事態でも対応可能な高度な論理力と複眼的思考力に裏打ちされた課題発見能力を有している。
  4. 多分野の専門家で構成されるチームの一員として社会における様々な課題解決に取り組む行動力を有している。
  5. 修士学位取得者としての使命を自覚し,高い倫理観を有している。

(博士課程後期)

 また,国際教育開発プログラムでは,以下の能力を身に付け,所定の単位数を修得し,博士論文の審査及び最終試験に合格した学生に,研究テーマ及び専門領域に応じて「博士(教育学),博士(国際協力学),博士(学術)」のいずれかの学位を授与する。

  1. 質の高い生涯教育の実現に貢献できる,教育学などを基盤として,関連する領域,あるいはそれらの融合領域における卓越した専門的知識と研究能力を有している。
  2. 幅広く深い教養と狭い専門領域にとらわれない学際的かつ国際的な視野を有している。
  3. 未体験の事態でも対応可能な高度な論理力と柔軟な複眼的思考力に裏打ちされた卓越した課題発見能力を有している。
  4. 多分野の専門家で構成されるチームのリーダーとして社会における様々な課題解決に取り組む行動力を有している。
  5. 博士学位取得者としての使命を自覚し,極めて高い倫理観を有している。
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