【2025年4月着任予定】CHANG Chih-Hao (チャン　チハオ)

  • 職位：准教授
  • 学位：博士（国際開発学） （名古屋大学）

  • 主な経歴

    • 名古屋商科大学, 講師(2015-2025)

    ※連絡先等は、2025年4月着任後に公開予定です。

研究領域・テーマ

主な研究領域・テーマ：シャドー・エデュケーション（影の教育）、第二言語習得（SLA）、バイリンガル教育、プロフェッショナル・ラーニング・コミュニティ（PLC）、国際インターンシップ

　専門は、シャドー・エデュケーション（影の教育）、第二言語習得（Second Language Acquisition: SLA）、バイリンガル教育、プロフェッショナル・ラーニング・コミュニティ（Professional Learning Communities: PLC）、および国際インターンシップです。これまでの研究を通して、言語学習、教育実践、そして教育の公平性が交差する点について、特に日本、台湾、中国など多様な文脈において貴重な洞察を提供してきました。

　シャドー・エデュケーションの領域では、個別指導が学業成績、学習者のアイデンティティ、そして教育の公平性に与える影響を調査しています。主な研究として、台湾の学生による英語の個別指導に関する省察、在日外国人児童のための塾における言語的投資の役割に関するナラティブ調査、個別指導が学生の英語成績に与える影響に関する研究があります。これらの研究は、シャドー・エデュケーションの社会文化的な側面とその政策や実践への影響を探っています。

　SLA（第二言語習得）は、語彙学習戦略とトランスランゲージング（言語横断的）プラクティスに焦点を当てており、EFL（英語を外国語として学ぶ）およびバイリンガル教育の文脈における学習者のエンパワーメントを目指しています。特に、中等教育における語彙学習戦略指導に関する研究は、言語習得の成果を向上させるための実践的な戦略を提供しています。

　バイリンガル教育の分野では、グローバリゼーション、文化的アイデンティティ、言語的実践の相互作用を探る生態学的視点を採用しています。中国における朝鮮学校（チョソンジュク）に関する研究は、教育システムとコミュニティのアイデンティティの動的な関係を明らかにしています。

　これまで、教師の成長と協働の擁護者として、プロフェッショナル・ラーニング・コミュニティ（PLC）の効果的なモデルを探り、多文化・多言語クラスルームにおける効果的な教育実践を促進するための道筋を提供してきました。

　国際インターンシップに関する研究は、異文化交流体験の変革的な可能性を検討しています。これらの機会を文化資本理論の視点で枠組み化することにより、日本の学部生の英語力およびグローバル・コンピテンシーの向上に果たす役割を明らかにしています。

　学術誌に多くの業績を発表しており、理論的洞察を実践的応用に橋渡し、複言語教育、多文化教育、学習者戦略、そして国際教育モビリティに関する理解を深めています。

指導可能な研究領域・テーマ

　指導学生の主な研究テーマは以下の通りです。

  • シャドー・エデュケーションと教育の公平性： 個別指導が学業成績、学習者のアイデンティティ、教育の公平性に与える影響を調査し、社会文化的な側面と政策への影響に焦点を当てています。

  • 第二言語習得（SLA）： 語彙学習戦略、トランスランゲージング（言語横断的）プラクティス、およびバイリンガル教育やEFL（英語を外国語として学ぶ）環境における学習者のエンパワーメント戦略を研究しています。

  • バイリンガル・多言語教育： グローバリゼーション、文化的アイデンティティ、言語的実践の関係をバイリンガル教育において探求し、バイリンガル教育システムが学業成績に与える影響を研究しています。

  • 教師の成長とプロフェッショナル・ラーニング・コミュニティ： 多様な多言語クラスルームにおける教師協力と包括的な教育実践の効果的なモデルを調査しています。

  • 国際インターンシップと異文化学習： 国際インターンシップがグローバル・コンピテンシーと語学力の向上に果たす役割を検討し、文化資本理論を通じてその変革的な影響を明らかにしています。
  • 多言語・多文化教育： 多言語教育実践が学生のエンゲージメントと成果を高める方法を研究し、グローバル化したクラスルームにおける多文化教育の課題と機会を探求しています。

本プログラムへの進学を検討されている方へのメッセージ

　シャドウ・エデュケーション、第二言語習得（SLA）、バイリンガル教育、プロフェッショナル・ラーニング・コミュニティ、国際インターンシップなどの分野で研究の機会を探求したいと考えている方々と協力できることを歓迎します。私の研究は、言語学習、教育の公平性、および多文化的な文脈の交差点に焦点を当てています。教育実践と言語習得が学習者の成果に与える影響を理解することに情熱を持っている方々と共に仕事ができれば嬉しく思います。共に学習者を支援するための戦略を調査し、教育の公平性と多言語教育に関する進行中の議論に貢献できることを楽しみにしています。

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