三輪 千明

  • 職位:准教授
  • 学位:博士(学術) (名古屋大学)
  • 連絡先:cmiwa[a]hiroshima-u.ac.jp

※メールをお送りになる際には、[a]を半角の@と表記されてください。

  • 主な経歴

    • 青年海外協力隊, ドミニカ共和国 (1990 – 1992)
    • 国連児童基金, チリ地域事務所, アシスタントプログラムオフィサー(教育)(1996 – 1998)
    • 名古屋大学, 大学院国際開発研究科, 助手(海外実地研修・国内実地研修担当)(2002 – 2006)
    • 浜松学院大学短期大学部, 講師 (2006 – 2007)
    • 浜松学院大学, 講師(2007-08)、准教授(2008-10)、教授(2010-12)
    • 倉敷市立短期大学, 教授(2012-16)
    • 広島大学, 大学院国際協力研究科, 准教授(2016-2020)

    研究実績等については以下をご参照ください。 三輪 千明 (大学院人間社会科学研究科) (hiroshima-u.ac.jp)

研究領域・テーマ

主な研究領域・テーマ:発展途上国の幼児教育・保育の効果研究、幼児教育・保育の国際協力、在日外国人の子どもの幼児教育・保育、ラテンアメリカの初等教育改革

 教育と貧困に関心があり、どのような教育が貧困に暮らす人々の生活改善につながるのかという問いが研究の根底にあります。「発展途上国の幼児教育・保育の効果研究」では大きく二つの研究を行っています。一つは、カンボジア農村部のコミュニティ・プレスクール(以下、CPS)の研究です。CPSとは、公立幼稚園などへのアクセスがない農村部で、地域の人的物的財源を活用して幼児教育を提供する方法です。教員は短期養成された地域住民で、運営も地域住民を中心に行います。CPSは幼い子どものどのような発達を促すのか、また、その効果は長期に持続するのかなどの問いを立て、300名弱の幼児の追跡調査を通して探ってきました。もう一つは最近着手したもので、途上国の幼児教育・保育における「遊びを通した学び」への転換と効果に関する研究です。途上国では「教師主導による学習中心の保育実践」が多いのですが、近年、「遊びを通した学び」を導入する国が増えてきました。現地の実践がどのような過程を経て「遊びを通した学び」に転換していくのか、また、どのような実践が子どもの発達促進につながっていくのかについて、モンゴルとミャンマーを対象に縦断研究を進めています。上記に挙げたその他の研究領域は、これから着手するものや過去に行ってきたものです。

指導可能な研究領域・テーマ

・幼児教育・保育研究(発展途上国やその他の地域)

・幼児教育・保育の国際協力

・発展途上国の初等教育研究

・教育と貧困

・教育の効果研究

・在日外国人の子どもの幼児教育・保育、初等教育

 

 学生の主な研究題目は以下のとおりです。[M]=修士論文、[D]=博士論文

  • セネガル農村部における幼児教育普及の課題―M村の事例から― (Issues of Expanding Access to Early Childhood Education in Rural

    Senegal: A Case Study of Village M) [M]

  • Parenting Styles and Socio-emotional Development of Young Children among Different Groups of Socio Economic Status: A Study in

    City C, Indonesia [M]

  • A Study on Multicultural Teaching Competency of Kindergarten Teachers in Bandung, Indonesia [M]

  • A Study on the Effect of Play-based Curriculum on Cognitive and Non-cognitive Abilities of Kindergarten Children in Myanmar [M]

  • Developing Number Concepts: Teaching-Learning Practices of Pre-primary Students at Home and Preschool in Bangladesh [M]

  • Herder Parents’ Belief Systems for Preparing Un-preschooled Children for Schooling: A Qualitative Case Study in Rural Mongolia [M]

  • Challenges in the Transition to Communicative Language Teaching Approach: English Language Teachers’ Understandings, Attitudes, and Teaching Practices in Cambodian Lower Secondary Education [M]

  • Characteristics of Teaching and Learning Process in and Challenges of Non-formal Lower Secondary Education Equivalency Programme in Laos: A View from Andragogy Theory [M]

本プログラムへの進学を検討されている方へのメッセージ

国際教育開発の多様な分野の研究・教育に従事する教員がこれほど多く揃っている国内の大学院は他にありません。それら教授陣の指導の下、途上国の教育行政官や大学教員、学校教員とともに学び、議論し、経験を分かち合いながら研究を進める数年間は皆さんにとって掛け替えのない将来の財産になると信じています。

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