JICAより受託の課題別研修「日本の算数教育の基本的な考え方:基礎的な数的思考力の育成を中心に」コースが実施されました

広島大学受託のJICA課題別研修「日本の算数教育の基本的な考え方:基礎的な数的思考力の育成を中心に」において、アジア・アフリカおよびカリブ地域の教育関係者が来日し、研修を実施しました。
研修では、基礎的数的思考力の育成に焦点を当て、日本の算数教育の考え方や実践について学ぶとともに、各国の課題分析と改善方策の検討を行いました。

 

【研修期間】2026年5月29日~6月18日

【研修参加者】カンボジア、ラオス、東ティモール、セントビンセント及びグレナディーン諸島、エチオピア、ザンビア、アンゴラ、南スーダンの8か国から計8名

 

昨今、学習貧困への対応が国際的な教育課題となる中、子どもたちの基礎的な学習能力(Basic learning competence)の保障が重視されています。
しかし、現実には教育の質の低さが指摘されるものの、一向に改善の兆しがみられません。
そこで、本研修ではこれまでとは異なるアプローチを提案し、実現しました。
研修前と研修と研修後を一貫させること、そして3年間の研修期間中、先方の国の中で、カウンタパート機関を設定しそこから継続的に派遣してもらうことという2点です。

 

具体的な研修は、数概念の形成や四則演算の意味理解など、基礎的な数的思考力の育成に着目し、各国で、基礎的な数的思考力に関するデータを収集し、それを研修期間に分析し、分析結果を基にして介入教材を作り、研修が終了して帰国後に、介入教材を行い、再度データを収集して、その効果を確かめるというものです。これまでの研修概念とは異なる新しい研修のあり方です。

 

コースリーダーは、広島大学大学院人間社会科学研究科国際教育開発プログラムの馬場卓也教授が務めました。

研修では講義のみでなく、並行して、日本の算数教育カリキュラム・教科書を分析したり、授業を見学分析したりすることで、教授法(介入)や教材についても理解を深めました。
本研修が、参加国における基礎的数的思考力の向上と、質の高い算数教育の実現に向けた取組の推進につながることが期待されます。

 

 

研修の様子

 

研修修了式

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