吉田 和浩
- 職位:教授
- 学位:M.Phil. (サセックス大学)
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連絡先:yoshidak[a]hiroshima-u.ac.jp
※メールをお送りになる際には、[a]を半角の@と表記されてください。
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主な経歴
- 海外コンサルティング企業協会, 研究員 (1990 – 1991)
- 世界銀行, アフリカ局人的資源エコノミスト, 人間開発ネットワーク副総裁室業務官 (1993 – 2005)
- 国際協力銀行, 開発セクター部, 課長・参事役 (2001 – 2006)
- 広島大学, 教育開発国際協力研究センター (2006 -)
研究実績等については以下をご参照ください。吉田 和浩 (大学院人間社会科学研究科) (hiroshima-u.ac.jp)
研究領域・テーマ
アフリカ、アジアを中心とする途上国の教育開発は、1990年の「万人のための教育世界会議」以降アクセスの改善が進みましたが、包摂的な学びの実現とその成果の習得に至っていません。政府による長年の取り組みにも関わらず、なぜ問題は解決しないのでしょうか。教育政策、その実践と成果創出の間には何が欠落し、あるいは機能していないのでしょうか。国際教育協力はどうすればより効果的なものになるのでしょうか。こうした問題意識のもと、以下の研究に取り組んでいます。
(1)途上国の教育政策、教育改革の分析と、それらが教育実践の現場における課題解決に有効に働いているかどうかについての研究。(2)政府開発援助(ODA)による二国間援助、世界銀行、GPEなど国際的な支援メカニズムによる資金を用いた途上国への国際教育協力の多様な手法の有効性と問題点に関する研究。(3)EFA、SDG4など、グローバルな教育アジェンダの特徴と、それらが途上国の教育政策、国際教育協力に与える影響に関する研究。(4)途上国におけるスキル・ディベロプメントと修得したスキルの活用に関わる政策と実践についての研究。
指導可能な研究領域・テーマ
途上国の教育政策、教育グローバルアジェンダとしてのSDG4、国際教育協力の問題点、これらを研究の観点とする個別のテーマ(無償化、分権化、学習継続の疎外要因、学校と地域コミュニティ、学校運営、教員養成政策、生徒の意欲・特性と学習成果、初等教育、中等教育、職業教育等)
学生の主な研究題目は以下のとおりです。[M]=修士論文、[D]=博士論文
- Teachers’ Knowledge and Perception in Implementing Critical Thinking Skills Practice in Chemistry: A Case of Upper Secondary Schools in Kampong Chhnang Province, Cambodia [M]
- Why Do Parents Choose Private or Public Primary Schools? Parents Perspectives on Schooling in Bamyan Province, Afghanistan [M]
- Intrinsic and Extrinsic Motivation: A Comparative Study between Migrant and Local Children in Urban Public Middle School in China[M]
- Effects of Headmasters’ Transformational and Transactional Leadership Styles on Teachers’ Job Satisfaction: A Case of Primary Schools in Nyamasheke District in Rwanda [M]
- The Effects of Family Features on Academic and Social-emotional Development of Primary School Children: A Case Study of Left-behind Children in Shennongjia, China [M]
- Educational Aid Meeting Grassroots Needs: Insights from Teachers’ Help-Seeking in Mozambique [D]
本プログラムへの進学を検討されている方へのメッセージ
教育の重要性は疑う余地がありません。教育政策と現場レベルでの教育改善、日本の教育の強みと途上国の教育課題、また、ユネスコ、世界銀行、JICAなどによる国際教育協力の有効性について研究したい方、お待ちしています。英語による指導が中心となりますが、修士論文は日本語でも問題ありません。